SymbianOSについて徒然②

ドコモがLinuxSymbianに移行を促している大きな原因は、現状の肥大化・高機能化したアプリケーションの開発をITRONで開発した時のデメリットが大きいところにある。ITRONはそれ自体はすばらしいOSだと思う。しかしOS自体の機能がシンプルで製作規模が大きくなる、アプリ側でのコントロールがめんどいなど、機能が増えるにつれて飛躍的に開発難易度があがるんだよね。

F900iはSymbianOSが乗っかっているんだけど、さわった人にはわかるだろうけど電源入り・切りにかかる時間がすごく長い。20秒ぐらいかかるんだけど、これは我慢してもらうしかなさげ。Linux端末でもそんくらいになるだろうと予想する。自分でカーネルを作ったことのある人ならわかると思うけど、不要な機能を外してドライバも外付け(モジュール化)すればカーネル自身は数秒で起動完了するが、そのあとのファイルシステムのマウントで結構な時間がかかることがわかります。Symbianの場合はよく分からないけど、おそらく同じような感じでサーバや初期起動するアプリの起動、インスタンス生成に時間がかかっていると思われる。なのでOSが高機能になればある程度はしかたない。PCと一緒。まぁ、シャットダウンは少々長くても許せるが、起動が遅いといらつきますので、マナーモードとかを駆使してなるべく電源を切らないようにするしか。